LAN iPurifier Pro-LAN iPurifier Proの不具合情報
- 酒仙坊
2025/09/09 (Tue) 05:22:05
最近ネット上のLAN iPurifier Proの不具合情報がみられるようになりました。当方の場合、ヒートシンクの設置など放熱対策を施して持ちこたえてきましたが、ついにネット上の症状と同じ症状が出始め、交換手続きを行いました。
ネット上の通常の検索エンジンに加えて、こういったネガティブ情報にもChatGPTを使ってみました。
「Q:エミライ取り扱いのLAN iPpurififer Proは故障が多いと聞きます。どのような症状でしょうか?これに対するエミライの対応はどのようなことでしょうか?無償交換ということも聞いていますが、交換品は問題ないのでしょうか?」
ChatGPTの回答は長いので省略しますが、通常の検索エンジンより詳細で、よく整理されています。ChatGPTは、積極的にポジティブ情報を得ることに加えて、こういったネガティブ情報の整理にも有効であることがわかりました。
今後は新製品発売後の評価についてもChatGPTを利用してみます。
なお、その後販売店の迅速なご対応により、無償交換が完了しました。
オーディオの基本情報―ChatGPTによるオーディオ情報取集 - 酒仙坊
2025/09/08 (Mon) 04:34:27
オーディオの情報誌や試聴会の解説でも、オーディオ製品やメデイアの特性に関する詳細な情報が少ないことが気になっていました。
そこでChatGPTによる情報検索を実施してみました。
課題とChatGPTへの質問事項の事例は、次のようなものです。
課題1:CDとCDRの記録方式と音質の違い
質問事例A:CDとCDRは記録方式が違いますが、音質の違いはあるでしょうか?
課題2:各種フォーマットの高域周波数特性
質問事例A:33.回転LPの高域はどのくらいの周波数まで伸びていますか?
質問事例B:MQA-CDの高域はどのくらいの周波数まで伸びていますか?
課題3:各種フォーマットの低域周波数特性
質問事例A:5.6MHzDSDの低域はどのくらいの周波数まで伸びていますか?
質問事例B:SACDの低域はどのくらいの周波数まで伸びていますか?
課題4:フォーマットの実測周波数特性
質問事例A:CD、LP(アナログ盤)、SACDおよび5.6MHzDSDなどの高域から低域までの実測周波数特性比較についても整理していただけませんか?
課題5:周波数特性の科学的な音質要素と心理的・主観的要素
質問事例A:CDとLPの周波数帯域は実測ではあまり変わらないのですが、音質はかなり違います。その理由を教えてください。
質問事例B:CDとLPの「科学的な音質要素(歪み・S/N・位相特性)」と「心理的・主観的要素(温かみ・広がり感)」を対比した表に整理してみてください。
課題6:配信音源のファーマット、ビットレートおよび周波数特性情報
質問事例A:配信サイトのベルリンフィルディジタルコンサートホールのファーマット、ビットレート、周波数特性について教えてください。
質問事例B:配信サイトのQobuzのファーマット、ビットレート、周波数特性について教えてください。ハイレゾについてもお願いします。
以上のような質問へのChatGPTの回答はかなり詳細なもので、オーディオ誌などでは得られない回答もありました。なお、和文の質問に関しては、ChatGPTが検索する情報数が少ないためか、十分な回答が得られない場合に、英文での質問もより詳細な回答が得られる場合もありました。
オーディオの限界(3)―ヴァイオリンの機種と音色(2) - 酒仙坊
2025/09/07 (Sun) 04:51:20
STAGE+のイツァーク・パールマンのComplete Recordings on Deutsche Grammophon & Deccaのアルバムの中からヴィヴァルディの四季の演奏を試聴しました。
演奏:
イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)
シュロモ・ミンツ(ヴァイオリン)
ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
このようにイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団との共演で、「偉大なヴァイオリニストの集い」での4人の奏者がライブ収録でソロを務めています。
スターンは「春」、ズーカーマンは「夏」、ミンツは「秋」、パールマンは「冬」を担当しており、それぞれ4人の特色ある演奏が聴けました。
そこで、4人の奏者の使用楽器を調べたところ、下記の情報が得られました。
アイザック・スターン(春の奏者)
楽器:グァルネリ・デル・ジェス 1737 Panette
楽器:グァルネリ・デル・ジェス 1740 Ysaye
ピンカス・ズーカーマン(夏の奏者)
楽器:グァルネリ・デル・ジェス 1742 Dushkin
ショロニモ・ミンツ(秋の奏者)
楽器:グァルネリ・デル・ジェス『イル・カンノーネ(Il Cannone)』(1743)
楽器:ミケランジェロ・ベルゴンツィ"ex-Shlomo Mintz"(1764)
イツァーク・パールマン(冬の奏者)
楽器:A.ストラディヴァリ 1714 Soil
楽器:グァルネリ・デル・ジェス 1743 Sauret
楽器:カルロ・ベルゴンツィ 1740 ex-Kreisler
4人のヴァイオリンの音色と使用楽器の関連性に興味があったのですが、ベルゴンツィは聴いたことがなく、スターンはストラディヴァリウスではないかと思いましたが予想はずれで、それぞれの機種を特定することは困難でした。
オーディオの限界(2)―ヴァイオリンの機種と音色(1) - 酒仙坊
2025/09/06 (Sat) 04:21:50
よく話題に上るヴァイオリンの機種と音色の関係ですが、生で聴くと同じストラディヴァリウスやガルネリでも音が違います。その要因は、ガット弦と金属弦の違い、ボウの形状の違い、ヴィブラートの効かせ方などがあります。
ヴァイオリンくらい個性の豊かな楽器は他に例がなく、ヴァイオリン奏者の楽器、弓、弦の紹介は、下記に詳しく述べられています。
著名ヴァイオリニストの使用楽器・弓・弦
実際に演奏会で聴いたヴァイオリンをプログラムの記述やネット検索で調べた結果を下記に記載します。
五嶋みどり
グァルネリ
前橋汀子
グァルネリ
堀米ゆず子
グァルネリ
渡辺沙蘭
グァダニーニ
千住真理子
ストラディヴァリウス「デュランティ」(ガット弦)
ヒラリー・ハーン
ヴィヨーム
フォルクハルト・シュトイデ
1718年製Aストラディヴァリウス
郷古簾
1682年製Aストラディヴァリウス
有希・マヌエラ・ヤンケ
1736年製ストラディヴァリウス「ムンツ」
神尾真由子
1727年製ストラディヴァリウス
1735年製グァルネリ
1731年製ストラディヴァリウス
米元響子
1723年製Aストラディヴァリウス(ガット弦)
戸田弥生
グァルネリ
ジュリアーノ・カルミニョーラ
1733年製ピエートロ・グワルネーリ(ガット弦)
アリーナ・イブラギモヴァ
ピリオド楽器とモダン楽器(ガット弦)
アンネ・ゾフィー・ムター
1710年製A.ストラディヴァリウス Lord Dunn-raven
1703年製A.ストラディヴァリウス Emiliani
庄司沙也香
1715年製ストラディヴァウス「ヨアヒム」
1729年製ストラディヴァウス「レカミエ」
日下紗矢子
1822年製ジョヴァンニ・フランチェスコ・プレッセンダ
諏訪内晶子
1714年製ストラディヴァリウス「ドルフィン」
1732年製作のグァルネリ「チャールズ・リード」
樫本大進
1674年製アンドレア・グァルネリ
アラベラ・美歩・シュタインバッハー
1716年製 A.ストラディヴァリウス
平崎真弓
1706年製Joseph Guarnerius
1774年製Leopold Widhalm
1659年製Jacob us Stainer
青木尚佳
不明
宮本笑里
1720年代製ドメニコ・モンタニアーナ
柴田由貴
アマティ
エンリコ・オノフリ
不明(バロック・ヴァイオリン・ガット弦)
当方の貧弱なシステムとメディアの特性からして、演奏会で聴いたイメージをオーディオでそれぞれのメデイアで聴いて判別することは、かなり至難のことです。
オーディオの限界(1)―「針の穴から天を覗く」 - 酒仙坊
2025/09/05 (Fri) 04:58:07
オーディオで演奏スタイルや音色や楽器を判断することには、限界があると感じています。
その最初の経験は古い話ですが、カール・ミュンヒンガー率いるシュトットガルト室内管弦楽団の演奏です。評論家の記事にミュンヒンガーのミリタリズムという言葉があり、自分でもかっちりとした演奏と思っていましたが、演奏会で聴いて、それまでのイメージが根本から崩れました。もう一つは、マウリチニ・ポリーニの演奏です。カンカンとエッジのたった音だと思っていましたが、実に美しい音色でした。
このようなことの要因は、自分のオーディオ装置の貧弱さとイコライザーカーブの問題が大きいことが後から分ってきました。すなわち、グラモフォンの音、デッカの音、CBS Sonyの音、フィリップスの音、EMIの音などと勝手に分類していたことが、イコライザーカーブの問題であることも分ってきました。やっかいなことは、製造国やリマスタリングの違いでカーブが変わってくることです。
古楽では、音律の問題やピッチの問題も避けて通れません。例えば、オルガンでは、地元の多目的ホールのオルガンは平均律ですが、CDで聴くミーントーンやヴェルクマイスターの調律のオルガンでは、お馴染みのトッカータとフーガを聴いてもイメージがかなり違います。チェンバロやリュートの古典律は、さらに複雑で、絶対音感がないので、どの古典音律で調律したと言われても判別できません。
ピッチもバロックピッチ、フレンチピッチなどがあり、固有のイメージがついて回ります。生で聴くと何となくわかることも、オーディオでの判別はかなり困難です。
オーディオで生演奏を云々することは、「針の穴から天を覗く」ようなことではないかと感じています。
ポンコツオーディオ-健在なり、インフラノイズ製品 - 酒仙坊
2025/09/03 (Wed) 05:01:31
ポンコツというほどではありませんが、当方のインフラノイズ製品は、導入後かなり経過しても健在で現役稼働中です。
最初に導入したムジカライザーは一部スピーカーアキュライザーに取って代わられましたが、交換したものは、オーディオ仲間のところで現役稼働中です。USB-101も別のオーディオ仲間のところに行っています。
ABS-7777、GPS-777はクロック供給で重宝していますし、CRV-555、CCV-5、CCD-6 などもクロック関係で稼働しており、USB-201、DAC-1も問題ありません。クロック機器は、配信音源の再生には不可欠です。
比較的新しい一連のアキュライザーグループやリベラメンテグループも陳腐化する気配はありません。こういう良いものは、これからも長く使っていこうとしています。
なお、インフラノイズ製品に限らず、47研、FIDERIX、Ex-Pro、城下工業など、中堅メーカーの製品も大切に使用しています。
ポンコツオーディオ-古い革袋に新しい酒 - 酒仙坊
2025/09/02 (Tue) 04:59:46
高額製品が目白押しで、ハイエンド全盛のようなオーディオ業界にはついていけず、細々とやっている状況で、以下は骨董オーディオとでもいうような話です、
時代物のポンコツ製品が多く、スピーカーは1950年代のTELEFUNKENの壁掛けモニターを始めとして、TANNOYⅢLZやAXIOM80なども味わいのある音色を奏でています。
アナログプレイヤーは、これも1950年代後半のThorensTD124をオーディオ仲間から譲り受け、手入れを施して、Garrad401と同様に現役稼働中で、ディジタルプレイヤーはEMT981が稼働中です。
真空管プリアンプはLeakのPoint1が現役で、パワーアンプはガレージメーカーに組んでもらったナス管のPX-25シングルやこれもナス管のRCA45ppアンプやLangevinの6V6ppアンプ、Heath KitのKT88ppとKT66 ppアンプ、Pilot Radio Corporationの6V6ppアンプや5881ppアンプやRogers CadetⅢアンプも現役です。Pilot Radio Corporationの6V6ppアンプなどは、ジャンク屋でパーツ取りのために解体寸前に引き取ったもので、audio exchangeというニューヨークの中古屋らしいシールが残っています。
その他IPCのAM1029アンプやEMT982はオーディオ仲間宅で生き延びています。これらを生き延びさせてくれたのは、技術に明るいオーディオ仲間で、パーツを調達してメンテを施してくれました。壊れたらパーツがないので、すぐお陀仏にならないところが、昨今のディジタル機器にない、ポンコツオーディオのメリットです。
こういうポンコツ機が最新の光アイソレーショや仮想アースとも違和感なく馴染んで、現代のライブ配信音源の恩恵をもたらしてくれています。
LAN iPurifier Pro-LANアイソレーションの活用 - 酒仙坊
2025/08/31 (Sun) 05:07:09
LAN iPurifier Proの活用について述べてきましたが、現在のLANアイソレーションの全体像を整理しておきます。
1)ルーター→スイッチングハブ間:OPT ISO BOX
配信サイト全体が通過
2)スイッチングハブ→PC間:LAN iPurifier Pro
ベルリンフィルディジタルコンサートホール・STAGE+
NHK+・CONCERTGEBOUWORKEST・Spotify・東京春の音楽祭
ディジタルサントリーホール・YouTubeなどに使用
3)スイッチングハブ→DMR-UBZ1間:OPT ISO BOX
ベルリンフィルディジタルコンサートホール・YouTubeに使用
4-1)fidata HFAS1-S10→Sonica DAC間:OPT ISO BOX
fidata HFAS1-S10収納ファイル音源再生・fidata HFAD10-UBXからのCD再生に使用
4-2)スイッチングハブ→Sonica DAC間:OPT ISO BOX
Spotifyに使用
*4-1)と繋ぎ替え
5)スイッチングハブ→fidata HFAS1-S10間:LAN iSilencer
Spotifyに使用
PCは第8世代iCore7のSSD仕様W10機ですが、W11にupgradeした後もベルリンフィルディジタルコンサートホールやSTAGE+の再生は、問題なく実施できています。
LAN iPurifier Pro-夏の音楽祭配信(4) - 酒仙坊
2025/08/27 (Wed) 04:40:12
引き続き、エディンバラ音楽祭のジョナサン・セルズ指揮イングリッシュバロックソロイスツのバロック音楽とグシュタード音楽祭のミルガ・グラジティーニ・ティーラ指揮グシュタード音楽祭管弦楽団のドボルザークの交響曲9番新世界などを聴いていきました。
エディンバラ音楽祭のバロック音楽は、パーセル、バッハ、ヘンデルの宗教曲の定評のあるモンテヴェルディ合唱団の演奏です。静かな曲から力強い盛り上がりまで、ハーモニーは崩れません。
グシュタード音楽祭のドボルザークの交響曲9番新世界は、ティーラの切れのよい指揮のもと、若い団員たちの溌溂とした演奏が聴けました。
昨年までは、LAN受信経路の対策は、LANアキュライザーとLAN iSilenserだけでしたが、OPT ISO BOXとLAN iPurifier Proが加わったことにより一段とライブ感が向上しています。
LAN iPurifier Pro-LANアイソレーションの一斉試聴 - 酒仙坊
2025/08/24 (Sun) 05:30:26
LAN iSilencer、OPT ISO BOX、LAN iPurifier Proの経過については、逐次報告してきましたが、今回A氏邸にB氏、C氏とともに集まり、LAN iSilencer、OPT ISO BOX、LAN iPurifier Proの一斉試聴を行いました。
これらをルーターとPCの間に順次介在させ、ベルリンフィルディジタルコンサートホールやSTAGE+の配信音源で聴き比べを行いました。
結果、アイソレーションなしでは、スピーカーのJBLの個性が強く、粗さが目立ちましたが、LAN iSilencer→OPT ISO BOX→LAN iPurifier Proと替えるごとに緻密さがまし、JBLでベルリンフィルディジタルコンサートホールのHIMARIの演奏など、ここまでヴァイオリンがリアルに聴けるのかという声もあがったくらいです。
この他、STAGE+の山下洋輔のピアノと山本邦山の尺八のミュンヘンでのデュオコンサート、ゲオルグ・ショルティ・アカデミアの創立記念オペラガラコンサートのソプラノ、アルト、テノール、バリトンによるヴェルディの椿姫の乾杯の歌、マリア・ドゥエニャスのパガニーニの24のカプリースなどを聴いていきましたが、収録年代の新旧や収録環境の違いなどもはっきり確認でき、椿姫の乾杯の歌なども収録環境の間接音も含めたライブ感の向上が確認できました。
さらに、後日場所を拙宅に替えて、B氏、C氏、D氏に御参集いただき、復習を行いました。今回は、ルーターとスイッチングハブの間にOPT ISO BOXを、スイッチングハブとPCの間にLAN iPurifier Proを介在させた試聴です。そしてA氏邸と同様、ベルリンフィルディジタルコンサートホールのHIMARIの演奏やSTAGE+の配信音源の復習を行うと同時に、これらからTASCAMのレコーダーで録音した5.6MHzDSD録音音源のfidataのミュージックサーバーからの再生と比較し、DSD録音音源でもアイソレーションの効果を確認していただきました。
以上の経過から、光アイソレーションの導入により、配信音源がオーディオの一分野として市民権を確立しつつあると言えると思います。
ヴァイオリンはお好きですか?? - Aquirax
2025/08/21 (Thu) 09:53:50
インフラノイズblogではヒラリー・ハーンのイザイ無伴奏も話題に上がりました(発信源は酒仙坊さん?)。
これもAmazon Musicで(必然的にPCシステムで)聴いたところ、彼女の演奏から今までは感じなかったシゲティの音を思わせる要素を感じ、久しぶりにメインシステムの方でシゲティのバッハ無伴奏を鳴らしてみました。
これまではデビュー時のハーンが弾く颯爽とした無伴奏とは対極に聴こえていたシゲティの演奏ですが、共通するものを感じるようにこちらの感性も再生音も変わってきていました。
ハーンのバッハ無伴奏を続けて鳴らしたところ、やはり双方が近づいた感じに聴こえました。
ちなみに、シゲティの使用楽器はガルネリですがデルジェスではなく、その先代の作のようです。
Aquiraxが初めてレコードで聴いたバッハ無伴奏はヘンリック・シェリングの旧録です。
CDになってからはグラモフォンの新録で聴いていて、旧録CDは図書館で見つけて音源に加えて聴いています。
調べると、シェリングは正真正銘のデルジェスの使い手のようです。
CD時代になってよく聴いたのがチョン・キョンファですが、彼女もデルジェス。
これから聴いていこうとしているマイケル・レービンもデルジェス。
どうやら、Aquiraxのヴァイオリンの音のイメージの大元にはデルジェスがあるみたいです。
Aquiraxは生演奏を聴かないので自前のオーディオの音から来る個人的な感覚にすぎませんが、一流奏者が奏するガルネリ系ヴァイオリンに共通する印象は「整っている中でも突出して空間に響き渡る豊かな倍音を伴った解放感のある響き」です。
これは!と思って、久々にジャック・チボーを聴いてみました。
以前は古色蒼然とした感がぬぐえなかったのが、今回は生々しい音で聴こえてきたのが、まずはうれしい驚きでした。
比較の意味もあってバッハ無伴奏パルティータ3番を聴きました。
チボーの音は、ソロ演奏であっても、ハーン、シゲティ、シェリングよりもアンサンブル向けというか、ポリフォニーを感じさせやすい音で、それでいてソリストとしての張りと華のある力強く薫り高い演奏となっています。
そこは以前と変わらず、前にもましてハッキリと聴こえてきました。
勝手にこれぞストラディヴァリだと思って聴いているのですが、「強い芯を持った密度感のある端正でかつ豊かな響き」と感じます。
たかがオーディオ装置の音ですが、それによって音楽の様相が変わって聴こえるなら、やっぱり「正しい」音で聴きたいですし、多少なりとも音楽が感じ易い方向で変わってきているなら、喜ばしい変化だと思いたいです。
弦楽器の再生はずっと悩みのタネですが、努力し甲斐もあります。
その後のQobuz…やっぱりAmazonより上?? - Aquirax
2025/08/20 (Wed) 21:27:33
Qobuzはとっくに解約しましたが、アカウントは保持できていて、解約後もサンプル音源としてなら試聴できますし、音源購入も支障なくできています。
オーディオをやるなら一度は関わっておいた方がいい、と感じさせる対応です。
その点でRoonはあっさりしたもんで、解約直後に年額値下げの提案があったぐらいで、それっきりです(充分かも)。
Amazon Music Unlimitedとの音質差については、今年出た新しい音源でQobuzに優位性を感じています。
音源次第でもあるので、すべてにおいて優位ではありませんが、同一音源での優劣はあるなと感じました。
具体的に言うと、インフラノイズblogで話題に上ったマリア・ドゥエニャスのパガニーニ…
密度感がAmazonでは薄くなり、音は実に美しく魅力的ですが、楽器の鳴りがあまりに軽やかすぎて、それこそヴァイオリンの倍音成分が抜けている感じがします。
Qobuzだとよりしっかりとした音で聴けます。
サンプルだけですけど。
ドゥエニャスの演奏はパガニーニ聴くならこれ一択かと思うほどでしたが、ハイレゾ音源がそれなりに高価で入手をためらうほどだったので、もっぱらAmazonで聴いています。
文句を言えた義理ではありません(^^;;
LAN iPurifier Pro-夏の音楽祭配信(3) - 酒仙坊
2025/08/19 (Tue) 06:50:50
引き続き、ザルツブルグ音楽祭のネルソンスが指揮するウィーンフィルによる
マーラーとショスタコーヴィチの交響曲第10番、グラーフェネック音楽祭のラベック姉妹のプーランクの協奏曲とアルプス交響曲、オデオンスプラッツで開かれる毎夏恒例の野外コンサート、キャップ・ロカット音楽祭のオペラガラなどを試聴しました。
ザルツブルグ音楽祭のマーラーとショスタコーヴィチの交響曲第10番は、静かな眠りにつくようなマーラーと重苦しい表情や悲劇的な盛り上がりや鎮魂のような表情から疾走する終章など目まぐるしく表情を変えていきます。
グラーフェネック音楽祭のプーランクの協奏曲とアルプス交響曲は、オーストリアのグラーフェネック城の野外音楽堂の演奏で、くつろいだ雰囲気で聴けました。
オデオンスプラッツのコンサートは、プロコヒエフのピアノ協奏曲とリヒヤルト・シュトラウスの組曲薔薇の騎士で、これも広場に設営された野外のコンサートで華やかな演奏でした。
キャップ・ロカット音楽祭のオペラガラは、地中海のマヨルカ島のリゾートホテルの野外ステージの演奏で、お馴染みのオペラの序曲とソプラノのプリティ・イェンデが歌うオペラのアリアでした。
LAN iPurifier Proその他のLAN受信経路の対策により、このような各地の音楽祭をくつろいだ雰囲気で楽しむことができるようになっています。
LAN iPurifier Pro-STAGE+のジャズ(2) - 酒仙坊
2025/08/18 (Mon) 04:31:06
STAGE+のジャズのライブ収録の配信は、先日も報告しましたが、今回、ジャック・ルーシェ・トリオのライブ収録のアーカイブが公開されましたので試聴しました。
ジャック・ルーシェ・トリオは、バッハの作品をジャズにアレンジして演奏することで知られており、CDとライプチッヒのバッハ音楽祭のDVDを持っています。今回は、ミュンヘンでの公演の収録です。
お馴染みのバッハの曲をジャック・ルーシェが編曲していますが、切れのよいトリオの演奏は説得力があります。ブランデンブルク協奏曲では、長いドラムスのソロがあり、あざやかなスティックさばきを見せていますし、ベースのソロでは、コラールの旋律の音階も明瞭でした。
LAN iPurifier Pro-STAGE+のジャズ - 酒仙坊
2025/08/10 (Sun) 04:43:48
グラモフォンの配信サイトであるSTAGE+は、クラシックのみと思っていましたが、たまにジャズのアーカイブ収録の配信もあります。LAN iPurifier ProとOPT ISO BOX経由のLAN受信対策の効果の確認の意味もあって、プレイヤーの名前をしっている、キース・ジャレットの東京公演とウィーン公演、山下洋輔のピアノと尺八の山本邦山のデュオのミュンヘン講演、MJQのミュンヘン講演などを試聴してみました。特に山本邦山は生演奏もCDも聴いていますので、ジャズのコラボでどのような演奏をするかに興味がありました。
馴染みのない曲がほとんどですが、山下洋輔と山本邦山のTake Fiveやスカボローフェアは興味深く聴けました。MJQはラストコンサートのアナログとCDがあり、どのような演奏スタイルなのか、映像で確認できました。
山本邦山の幽玄な音色、MJQのクールでクリーンな演奏など、ジャズでも映像付きのライブ収録の配信でクラシック同様にLAN受信経路の対策が効果を発揮しているようです。